相続には様々な手続きがあり、必要な書類も手続きごとに異なります。

本コラムでは、全部で5回に渡り、相続に必要な書類について一つずつわかりやすく解説していきます。

 

全5回のコラムの内容は以下のとおりです。

第1回目 戸籍謄本・住民票とは 

第2回目 預貯金の払い戻しに必要な書類とは 

第3回目 不動産の相続手続きに必要な書類とは 

第4回目 自動車の相続手続きに必要な書類とは 

第5回目 生命保険金請求に必要な書類とは 

 

本記事では、自動車の相続人(新所有者)を決めた後に行う

名義変更手続きに必要な書類をわかりやすく解説します。

 

自動車の相続までの流れ

自動車の所有者が亡くなった方の場合は、相続手続きが発生します。

自動車相続までの流れは、以下のとおりです。

 

1.自動車の名義人(現所有者)を確認する

2.自動車の相続人(新所有者)を決定する

3.遺産分割協議書を作成する

4.手続きに必要な書類などを準備する

 

詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

 

普通自動車の名義変更手続きの方法

自動車の新所有者が決まったら、名義変更の手続きをしましょう。

 

普通自動車の名義変更窓口

普通自動車の名義変更は、「新しい所有者の住所を管轄する運輸支局(旧陸運局)」で

手続きをおこないます。

 

普通自動車の名義変更に必要な書類

・申請書(運輸支局の窓口でもらえます)

・手数料納付書(500円の検査登録印紙を貼付)

・自動車検査証(車検証)

・次のうち、いずれかのもの
  1.相続人全員の実印を押印した遺産分割協議書

  2.遺言書(公正証書による遺言書以外は家庭裁判所による検認済みのもの)
  3.遺産分割に関する調停調書
  4.遺産分割に関する審判書(確定証明書付)
  5.判決謄本(確定証明書付)
・戸籍謄本・戸籍の全部事項証明書
 (自動車の所有者の死亡が確認できるもので、

  死亡した所有者と相続人全員の関係が確認できるもの)
・新しい所有者の実印、印鑑証明書

・車庫証明書(駐車場を変更する場合)

・ナンバープレート(管轄が変更となる場合)

 

軽自動車の名義変更手続きの方法

軽自動車の新所有者が決まったら、名義変更の手続きをしましょう。

普通自動車は、「運輸支局(旧陸運局)」で

名義変更手続きを行いましたが、

軽自動車は「軽自動車検査協会」で名義変更手続きを行うため、

間違えないように注意しましょう。

 

軽自動車の名義変更窓口

軽自動車の場合は「新しい所有者の住所を管轄する軽自動車検査協会」で

名義変更の手続きを行います。

 

軽自動車の名義変更に必要な書類

・申請書(軽自動車検査協会の窓口でもらえます)

・車検証

・被相続人の死亡の事実と新しい所有者との関係がわかる戸籍謄本

・新しい所有者の住民票の写しまたは印鑑証明書

・ナンバープレート(管轄が変更となる場合)

 

相続による名義変更手続きは、必要書類が多く複雑です。

当センターでは、自動車の相続について、

経験豊富な専門家がサポートを行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

 

前回は第3回目 不動産の相続手続きに必要な書類とはについてお話ししました。

次回は【第5回】生命保険金請求に必要な書類とはについて解説します。

ご興味ある方はぜひご覧ください。

 

執筆:成田春奈