皆さんこんにちは。相続スタッフの成田です。2023年も残すところ2週間を切りましたね。年末が近づくと、慌ただしく年賀状の準備を行う方も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、終活の一環として行われている「年賀状じまい」について、書き方や例文をご紹介します。ぜひご一読ください。

 

年賀状じまいとは

「年賀状のやり取りを今年で最後にする」旨を記載した年賀状送ることを「年賀状じまい」や「終活年賀状」といいます。

毎年やり取りしていた年賀状が、ある年から届かなくなったら、相手は「何かあったのでは?」と心配するかもしれません。お世話になった方々へ、感謝の気持ちとともに「今年で年賀状での挨拶は最後にする」旨の年賀状を送ることで、相手へ余計な心配をさせることなく、新年の挨拶を年賀状とは別の形で行うことができます。

 

年賀状じまいは何歳から行うのが良いか?

高齢の方が終活の一つとして年賀状じまいを行うイメージが強いかもしれませんが、実際は、20代~50代の方も年賀状じまいを行っています。年賀状を送る作業に負担を感じたら、年賀状をやめてメールやSNSで新年の挨拶をしてもいいかもしれません。

 

また、定年や還暦(60歳)、古希(70歳)といった、祝い歳のタイミングで年賀状じまいをする方も多いです。

 

年賀状じまいの注意点

年賀状じまいは失礼に当たらないかと心配する方もいるでしょう。そこで、年賀状じまいを受取った相手に失礼だと思われないためのポイントを3つご紹介します。この3つを押さえておけば、相手に不快感を与えることは少ないはずです。

 

1.絶縁されたと勘違いされないように気を付ける

年賀状のやり取りを終えても、関係性はこれまで通り変わらないという気持ちを記載しましょう。「今後とも変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします。」などのように一文を入れると良いでしょう。

 

2.連絡先を改めて明記する

メールやLINEなど、今後自分がやりとりしたいツールを相手に伝えることで、今後も関係を続けていきたいという気持ちが伝わるため、相手にも安心してもらえます。

 

3.今後の関係に悪影響を及ぼす相手には注意する

普段から連絡を取り合っている友人に、年賀状じまいを送ることは、失礼には当たりません。しかし、ビジネス上付き合いのある方や、親戚を交えて付き合いのある方であれば、年賀状を辞めることが失礼に当たる可能性があります。今後のお付き合いに悪い影響があるのなら、年賀状じまいは送らない方が良いでしょう。年賀状じまいを送る場合は、相手との関係性をよく考えましょう。

 

年賀状じまいをした翌年に相手から年賀状が届いてしまったら?

年賀状じまいの連絡をしたのに、その翌年に相手から年賀状が届いてしまったら、どのようにすればよいでしょうか。年賀状が届いたからといって、自分も年賀状を送ってしまっては、年賀状じまいをした意味がなくなってしまいます。

 

何かのきっかけで、他の方に知られてしまったら「年賀状じまいの連絡がきたのは自分だけだったのでは?」と誤解を招き、今後の関係性に亀裂が生じる恐れがあります。

年賀状じまいをした翌年に年賀状が届いた場合は、寒中見舞いをお返事として送り、その文中に年賀状じまいをした旨を再度伝えると良いでしょう。

 

年賀状じまいの例文

年賀状じまいの例文をご紹介します。ご自身でアレンジを加えながらご利用ください。

 

年齢を理由にする例文

あけましておめでとうございます

さて 還暦を迎えた本年を結びに 年始のご挨拶状を 本年で最後とさせて頂くことと致しました

どうか悪しからず ご了承いただけますよう お願い申し上げます 

今後とも変わらぬお付き合いの程 宜しくお願い致します

 

メールでの挨拶に移行する例文

謹賀新年 

昨年は大変お世話になりました

私事ではございますが 時代の移り変わりもあり 年賀状でのご挨拶を本年で最後とさせて頂きます

今後の新年のご挨拶や近況のご報告は メール(LINE)にてご連絡させて頂ければ幸いです

誠に勝手ではございますが 今後とも変わらすお付き合いの程 宜しくお願い致します

メールアドレス ○○○○

LINE ID    ○○○○

 

LINEで年賀状が送れるサービス

郵便局が行っている「スマートねんが」というサービスをご存知でしょうか。LINEで年賀状を送ることができるサービスで、年賀状のデータも保存されて管理の手間が省けます。

基本プランは320円から利用することができます。有料ですが、年賀状を購入することを考えたら、安いですよね。

私も今年は「スマートねんが」を利用してみたいと思います。

 

参考:“スマートねんが”郵便局ウェブサイト

 

まとめ

年賀状を書くことを楽しみにしている方は、無理に年賀状じまいをする必要はありません。体力や年齢的に、年賀状を送る作業を負担に思ってしまう方は「年賀状じまい」を検討してみてはいかがでしょうか。

 

執筆:成田春奈