皆さん、こんにちは!
不動産鑑定士、相続・不動産コンサルタントの森田努です。
最近よく話題に出る空き家問題ですが、総務省は5年に一度の住宅・土地統計調査において空家率を発表しています。
その最新版が4月26日に発表されました。
それによると、国内の空家率(2018年10月時点)は過去最高の13.6%で2013年の前回調査(13.5%)よりも0.1%上昇しています。
また、埼玉県内の空家率は10.2%と前回の10.9%よりも0.7%下落しています。
埼玉県内の空室率は全国的にも低い方で、一番高い山梨県(21.3%)に比べて半分以下となっています。
これらの数値は予測されていたよりも低い数値で、懸念されていたよりは空き家が増加していないとも受け取ることができます。
しかし、住宅総数自体が前回よりも179万戸増加しているので、例え空家率が上昇していなくても、空き家自体は増加しているといえます。
相続を機に、誰も住むことが無くなってしまった実家等が空き家化してしまうケースがよくあります。
また最近は、ある程度築年数が経過した家でも買い取りをする業者が増えてきています。
ただそれも、空き家になってからの期間が長くなってしまうと、建物の状況次第で難しくなってくることが考えられます。
相続発生後に空き家になってしまうことが予想されるご実家の利用・処分については生前対策の一環としてご家族の中で話し合っておく必要があるかと思います。
〇日経新聞 「空き家率最高13.6% 高水準の都市部も 昨年10月時点、再開発に影 」
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO44287370W9A420C1EA2000/