皆さん、こんにちは。

一級建築士、相続・不動産コンサルタントの城和です。

 
2月12日のコラムに書きましたレオパレス21の建築基準法違反による施工不良問題について(https://saitama-shiawasesouzoku.jp/news/1628)、国土交通省はアパート建設を手掛ける大手同業者にも違法建築物件がないか調査に乗り出す方針を固めたそうです。
 
今回、レオパレス21の対象アパートでは界壁の施工不良等により建築基準法で定められている基準を満たしていないため耐火性能が低下しているとのこと。
 
現在対象のアパートにお住まいの方はもちろん、アパートを所有しているオーナー様もご不安があるかと思いますが、今後同様の問題が他社建築のアパートでも出てくる可能性があります。
 
万万が一火災が起こってしまったとき、本来は界壁により隣の部屋への延焼を防ぎ、人命救助への時間をつくることができます。その界壁がないということは住民の安全を守るべきものがないということです。
 
耐震偽装問題や杭のデータ偽装問題など良くないニュースが建築業界にはありますが、今回の件を含め、どれも人命に係るものに問題が出てきています。
 
相続対策で建築されている方も多いレオパレス21の建物ですが、対象のアパートについて補修工事の段取りを進めているようです。引き続き今後に注目をしていきたいと思います。
 
 
参照 2019年3月7日 産経新聞
https://www.sankei.com/affairs/news/190305/afr1903050063-n1.html