みなさん、こんにちは!

不動産鑑定士、相続・不動産コンサルタントの森田努です。

 

 久しぶりに鉄道博物館に行ってきました。博物館の飲食コーナーから「東北新幹線はやぶさ」と「秋田新幹線こまち」の連結車両を見ることができました。異なるデザインと色の新幹線の連結は大人が見ても格好良かったです。童心に帰り、カメラのシャッターを押し続けてしまいました。

 

 本日はセカンドオピニオンのお話です。セカンドオピニオンについては、以前も取り上げたことがあるかと思いますが、大切なことなので再度取り上げたいと思います。

 当社団では個別相談に際し、可能な限り複数名で対応するようにしております。というのも、同じ内容の話を聞いても、聞き手によって感じるポイントが異なることがあるからです。先日、私と当社団の代表理事の佐藤さんの二人で個別相談を承った際のことです。私はご相談に対し、相続税の支払いが問題だと感じましたが、佐藤さんは遺産の分割の方が重要性が高いと感じたようで、個別相談の後の打ち合わせにおいて、双方が提案する対策に違いが出てきました。結果、次回の相談の機会にもっと突っ込んだお話を伺ってみようということになりました。

 実はこのようなことはよくあります。ですので、当社団では個別相談に際して、複数名でお話を伺うこと、じっくりと時間をかけてお話を伺うこと、そして、継続的なご相談については間を空けず、定期的にお話を伺うことを心掛けております。その結果として、当初ご提案した対策ではなく、全く異なる別のご提案に変更していくこともあります。相続対策は生きていくうえで何を重視するのか、当事者の価値観のようなものが反映されるものです。Aさんにとってベストな対策が、同じ境遇のBさんに対してはベストでないといったこともあるのです。

また逆に、対応する我々相続のコンサルタントの価値観も反映されがちです。ご相談者様の人間関係を重視する方、遺産分割や節税等の経済面を重視する方、コンサルタントによっても色々なタイプがあります。しかし、こういった違いは複数の相手に相談してみないと分からないのです。

 相続にお悩みで既に他の専門家にご相談されている方も、一度セカンドオピニオンとして別の専門家にご相談してみてください。今まではベストだと考えていた対策が、実は自分にとってはベストではないといったことに気づくかもしれません。