権利と義務、という言葉はよく聞く言葉だと思います。

 

世の中には、権利を主張する場面に遭遇することは多々あるかと思います。私も権利を主張することはとても大切なことだと強く認識しています。

 

一方、義務はどうでしょうか?権利に比べると少しおろそかにされている気がしてなりません。

私たち日本国民は、憲法で様々な義務を課されています。納税・勤労・教育は三大義務として有名ですね。ですが、義務の方はというと当たり前のことすぎて日々の生活の中で強く意識することはあまりありません。

 

このように憲法に義務が明確に記載されながら私たちは義務にたいしては意識が弱いところがあるかもしれません。

 

例えば、面接はどうでしょうか?これは以前から思っていることなのですが、初めて会っていきなり自己の権利(希望)を主張される方が多いことに驚きました。特に下記希望は多く聞きます。

 

「年収は⚪︎⚪︎⚪︎万円欲しいのですが」

 

私も数回転職経験があるため、気持ちはよく分かります。ただ、逆の立場になって考えてみるとなんとなく分かるかもしれませんが、お互い初めて会ってよく分かっていないのに過去のスペックだけで希望年収を伝えることはどうなのかなと思わないでしょうか。

プロスポーツの世界では、結果主義が強くこのようなケースは当たり前かもしれませんが、会社組織では長期雇用が前提のため、お互い慎重にみていくのがお互いにとってより良いことがあるかもしれません。

 

私自身、性格もあるかもしれませんが、まず義務を果たした上で、権利を強く主張させてもらおうと考えていました。以前の職場の上司がとある会話の中で話していたのですが、日本では権利と義務、といわれているが順番が違う、義務と権利が正しい、まずは義務を果たす。その上で権利を強く主張しよう!と言っていました。私はいまだにその言葉が忘れられません。これは武士道にも通じるかもしれませんね。

 

世の中も権利と義務ではなく、義務と権利の順番で考える方が増えると少しだけかもですが、世の中が幸せな方向に進んでいく気がしています。

 

私たち、さいたま幸せ相続相談センターでも、お客様に対して主張を間違えず真摯に対応出来るよう、引き続き建設的な議論を含めスキルを磨いていきたいと思っています。