みなさんこんにちは!

不動産鑑定士の森田努です。

 

 お酒を飲むのが好きな私ですが、欠かせないのがおつまみです。そして、最近ハマっているのが茹でピーナッツです。生のピーナッツを塩茹でしたものなのですが、通常の煎ったピーナッツと違って触感がホクホクとしていて気に入っています。また、茹でピーナッツは薄皮ごと食べるのですが、その薄皮には抗酸化作用があると言われるポリフェノールが含まれているとかで、健康にもいいようです。皆さんも生のピーナッツを見かけたら一度試してみてください。きっと病みつきになります。

 

 さて、今回は先日の日経新聞の記事より「捨てられる不動産どう解決する」。

https://www.nikkei.com/article/DGXKZO23415000T11C17A1TCR000/

 かつてのような、日本全土の土地価格が上昇し続けるという土地神話は崩れて久しいですが、ここにきて一部の物件は「負動産」などと呼ばれるようにまでなっています。

不動産を相続で取得しても、それを相続人が利用せず、売っても大した価格にはならない場合、そのまま放置されてしまうケースも少なくありません。

そのような不動産は相続しても何も良いことがないので、相続登記もなされず、やがて、相続人も死亡し、代替わりが進んでいくと、本当に誰が所有者なのか、わからなくなってしまいます。ただ放置され、所有者が誰か分からないような空き家・空き地が増えてしまったらどうでしょうか。誰にも管理されることがない空き家・空き地は防犯・防災上好ましくないものですし、街が虫食い状態になる、いわゆる都市のスポンジ化は水道や下水などのインフラの非効率化を招きます。ですので、相続しても何の得にもならない不動産であったとしても、相続人はしっかりと相続し、処分・活用していかなければならない義務があるともいえます。

 ここにきて相続は、遺産分割、相続税の納税、相続税の減額という3つの問題の柱に加え、社会のために相続不動産をどのように活かしていくのかという、社会的公共的な問題にも関連するようになってきたのだと思います。