みなさんこんにちは!
不動産鑑定士の森田努です。

 

 昨日、川越の書店に私が共著で書かせていただいた書籍、「円満相続をかなえる本」が面陳列で並んでいました。自分が携わった本が書店に並んでいるのは気恥ずかしい感じもしますが、とても嬉しいものですね。しばらくの間は書店めぐりが楽しみになりそうです。

 

さて、先日インターネットのニュースに上記の記事が掲載されていました。

 http://diamond.jp/articles/-/143448

 その資格を所有している私が言うのもなんですが、不動産鑑定士は本当に難関資格です。私の場合、それまでの勤務先を退職し、合格するまで毎日13時間勉強してやっと受かりました。仕事をしながら勉強している期間も含めると3年くらいかかったでしょうか。その間のプライベートをほとんど犠牲にし、親友の結婚式も欠席しました。しかし、これでもまだマシな方で、10年間勉強してもまだ合格されないような方もいらっしゃいます。
 そんな難関資格の不動産鑑定士が、受験者数が減少し、不人気といわれてしまうような状況に至っています。理由として、リーマンショック以降の不動産市況の低迷により不動産鑑定士の仕事が激減したうえに、ダンピングで業務報酬が下落してしまったことで、不動産鑑定士の収入が大きく減ってしまったことがあげられます。また、同じように不動産市況の低迷から、試験に合格しても就職先がないといった状況にあったことも大きな原因といえます。つまり、難関資格なのに合格しても就職先はないし、運よく就職できたとしても給料が安く、努力が報われないような状況になってしまったのです。
 ですので、記事にあるように、試験が難しいから受験者数が減ったという理由は必ずしもすべてではないと思います。

 しかし、今、私は不動産鑑定士という資格を取得することができたおかげで、当団体のような社団を立ち上げ、皆様のお役に立つ仕事ができています。確かに勉強中に思い描いていたような未来ではありませんが、非常に充実した気持ちで業務を行うことができています。
これからは試験が難しい割にはそれほど報われない不動産鑑定士という資格ですが、収入だけではない鑑定士の持つ魅力について、情報発信していきたいと思いました。