みなさんこんにちは!

不動産鑑定士の森田努です。

 

 最近はズッキーニにはまっています。今まであまり食べる機会がなかったのですが、試しに生でサラダに入れたところ、あの触感が病みつきになりました。おすすめはズッキーニ、キュウリ、トマト、アボカドをダイスカットして、マグロのぶつ切りと混ぜ、ごま油、醤油、ほんの少しのニンニクで味付けをしたポキ風サラダです。野菜をたくさん食べることができますし、何よりビールに合います。是非一度試してみてください!

 

 さて、本日は土地の境界確認の話です。

 一帯の土地には境界がないので、通常、塀やフェンスなどで他人の土地との境を目に見える形にします。そして、より境界をはっきりさせるために境界抗という杭を打って、その杭の位置を記載した測量図面、境界確定図などを作成することもあります。

 昔はそこまで精緻に図面を作成しないこともあり、公図だけで済ますことも多かったのですが、最近は近隣の人間関係が薄くなり、境界を巡った争いが増えてきていることからしっかりとした境界確定図を作成し、その図面が正しいことを隣人同士が相互に確認する、境界確認書を作るケースが多くなっています。

特に、相続で親から引き継いだ土地を子が売却する場合等については、新規に境界確定の手続きが必要となるケースがよく見受けられます。しかし、境界確認は隣地の境界をはっきりと線引きすることですので、色々と注意が必要となってきます。

 つい先日も、私の親戚から境界確認に関する相談がありました。隣地で相続が発生し相続人が売却を検討しており、大手の不動産会社の社員と測量士が境界確認の手続きをお願いしたいと訪れて来たのだが、境界確認書にハンコを押していいのか、迷っているとのご相談です。詳しく話を聞いてみると、隣地との境界にはしっかりと境界抗があり、相手方と一緒にそれを確認したのだが、その際に提示された図面が単なる公図のみで、どこに境界抗があるのか、図面に明示されておらず、不安になったということでした。そこで、相手方の不動産会社の社員に対し、その旨を話すと、なんとなく返事を濁すのみで、とにかく境界確認書にハンコを下さいというばかりだったとのこと。

 私は、そんな図面だけでは将来的に境界を巡ったトラブルに発展しかねないので、しっかりとした境界確定図を作成し、境界確認書に添付してもらう必要があることをアドバイスしました。おそらく相手の不動産会社の社員は、境界確定図の作成には測量の費用や期間がかかるため、それを省略したいがために簡単な図面で手続きを済まそうとしたのでしょう。

 親戚は、相手が業界TOP3に入るような大手の不動産の社員であるにもかかわらず、そのような対応をしてきたことに驚いていました。

 不動産業界には、一般の方に馴染みがない多くのルール・慣習があり、それを知らずに相手の言う通りにハンコを押してしまうと、将来不利益を被るようなケースが多々あります。ですので、たとえ相手がどんな肩書の名刺を出してきたとしても、決して簡単に鵜呑みにせず、おかしいと思ったら信頼できる第三者に相談することが重要です。

 

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