みなさんこんにちは!

不動産鑑定士の森田です。

 

 先ほど職場に鹿児島県のお客様からお中元が届きました。中身はなんと「白くま」。もちろん本物の白熊ではありません。鹿児島名物の練乳かき氷の「白くま」です。練乳とろりでフルーツたっぷりの「白くま」を食べて、暑い季節を乗り越えようと思います。

 

さて、皆様は地域経済分析システム(RESAS:リーサス)をいうものをご存知でしょうか?

https://resas.go.jp/#/11/11100

RESASとは地方創生の様々な取り組みを情報面から支援するため、経済産業省と内閣官房(まち・ひと・しごと創生本部事務局)が提供している、産業構造や人口動態、人の流れなどの官民ビッグデータを集約し、可視化するシステムのことです。

簡単に言うと、全国、都道府県、市町村別の産業構造や人口、観光、消費の動向などの統計データを「誰でも」、「簡単に」調べることができるシステムです。

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(RESAS トップページ)

 

 このRESAS本当に凄いんです。何が凄いかというと、まず、経済産業省や総務省、農林水産省などの官公庁が所有するデータだけでなく、帝国データバンクやNTTドコモなどの民間企業が集計しているデータも利用することができるのです。そのため、「さいたま市内でどのような観光地がネット上で検索されているのか?」などというデータも調べることができます。

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 (さいたま市目的別検索ランキング)

 

 また、細かい統計の仕組みを知らなくても、様々な視点の統計データを参照し、分析することが可能です。

例えば、さいたま市の人口、人口の推移、年齢別人口ピラミッドなどはもちろん、さいたま市に転入してくる人はどこからやってくるのか?、同じくさいたま市から転出する人はどこへ行ってしまうのか?など、普通に調べることが難しい統計データも簡単に調べることができるのです。

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(さいたま市人口分布)

 

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 (さいたま市人口推移)

 

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(さいたま市人口ピラミッド) 

 

 下記の画面はさいたま市の転入・転出のデータです。これを見てみるとさいたま市に転入してくる人は、さいたま市の周辺の市町村からの人が多いのですが、意外に栃木県の宇都宮市からの転入が多いことが分かります。逆に転出先は東京方面ですが、豊島区が多くなっています。

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(さいたま市の人口 転入・転出の状況)

 

 これまでは調べようにも、どこでどのように調べたらいいのか、わからなかったデータも、RESASを使えば簡単に分析することができるのです。しかも、操作はとても簡単。

 

 これから不動産は価格を維持できるものと、価格を維持することができず、逆に重荷になってしまうものとで、二極化がますます進行すると思われます。そして、不動産の有効活用を考える場合には、その不動産が存する地域を今まで以上にしっかりと分析し、将来の動向を抑えることが必要なものとなってきます。我々「さいたま幸せ相続相談センター」はRESASのような最新のIT技術も駆使しながら、相続にお悩みの方々の問題解決に力を尽くしていきたいと考えています。

次回はこのRESASを使って、さいたま市の状況について考えてみたいと思います。