ご相談いただいた内容

先月、90歳になる母が亡くなりました。母は先に亡くなった父の財産を全部一人で相続していました。
そのため、母は、不動産や株式など多くの財産を持っていたと思うのですが、わたしを含めて母の3人の子は誰も同居していなかったので、母がどれだけの財産を持っていたのかは、よくわかりません。

とりあえず、母が住んでいた建物とその隣にある二階建てのアパート、それらの建物が建っている土地が母の名義になっていることはわかりますが、ほかの財産についてはわかりません。
相続税の手続きは、父が亡くなったときにも行っていますが、そのときはすべて母にまかせていたので、くわしいことはわかりません。
何か書類に判を押した記憶はありますが、もう30年以上前のことなのでよく覚えていません。
わたしは、一体何から手を付けたらよいのでしょうか?

当センターへご相談いただいた結果

相談に来られた際に話を聞いたところ、T・Kさんとその兄弟の間では、相続についてまだ何も話しをしていないことがわかりました。
まずは、亡くなった方がどれだけの財産を持っているのか正確に調べる必要があったため、当センターの税理士と司法書士と相続コンサルタントでチームを組んで財産の調査から始めました。
調査の結果、亡くなった方は、住んでいた建物やアパートなどのほか、10社以上の会社の株式や山林、5000万円以上の預貯金を持っていたことがわかりました。
相続税の申告を行わなければいけないだけの財産があることがわかったので、私たちのチームはすぐに遺産を分割するための手続きを行うことにしました。
私たちは、まずT・Kさんやその兄弟からじっくり話を聞いて、それぞれ相続についてどのような考えを持っているのかを把握しました。
そして、その内容に沿って当センターのサポート司法書士が遺産分割協議書を作成し、T・Kさんらに確認してもらいました。
専門用語など、わかりにくいところは遠慮なく質問していただき、内容を十分理解していただいた上で、遺産分割協議書が完成しました。

遺産分割が無事に完了した後、当センターのサポート税理士が相続税の申告書を作成しました。
実際に誰にどれくらいの額の相続税がかかるかは、当センターのサポート税理士が遺産分割のときにしっかり説明していました。
そのため、それぞれが相続税を支払える内容になっていました。
相続税専門の税理士が遺産分割手続きにかかわっていると、このようなメリットがあります。
私たちは、T・Kさんたちにしっかり内容を理解していただいた上で、相続税の申告書を作成し、それを税務署に提出して申告が完了しました。
あらかじめ、納税額も伝えて準備してもらっていたので、スムーズに申告と納税が完了しました。

スムーズに進めば、今回のように、あっという間に終わる相続税の申告手続きですが、自分たちだけですべての手続きを行おうとすると、財産すら正確に把握できないケースも多くあります。
また、わずかな誤解がきっかけで相続人の間で争いが起こることも少なくありません。
そのため、さいたま幸せ相続相談センターでは、相続人全員に内容をしっかり理解していただき、誤解や争いが起こらないように手続きを進めています。
T・Kさんたちからは、「一つ一つの手続きについて内容をしっかり教えてもらい、理解した上で手続きを進めてもらったので安心できた」と、大変満足していただけました。