みなさんこんにちは!自宅周辺にポケモンがいない、不動産鑑定士の森田です。
鑑定評価では現地での対象不動産の確認・調査が必須であり、年に何回か地方にある物件調査のために出張する機会があります。
先週は福井県に行ってまいりました。
皆様は福井県について、どのくらいご存知でしょうか?人口は約78万人、全国で下から5番目に少なく、しかも、毎年約2万人が減っています。埼玉県の約730万人に比べて概ね9分の1です。一番大きな市は福井市で人口は約27万人です。
そして、電車の車窓から眺める景色は水田の占める割合が多く、大きくて古い農家住宅もまだまだ多く残っています。同じ農地地域であっても、新興の戸建て住宅が多く混在する埼玉の景色とは大きく異なっています。
相続の専門家的な見方をすれば、地価が安くて相続税も安いので、納税のために自宅の敷地を売却することもなく、その結果として、大きな屋敷とその敷地を維持することができているといえます。首都圏近郊ではその逆で、相続税の納税のために大きな屋敷を売却し、そこが戸建分譲地となるケースが多くみられます。そのようなことを考えると、相続税の在り方というものが、日本の風景を変えてしまっているという側面があるのかもしれません。
日中は福井県の不動産鑑定士協会で取引事例の資料を取得したり、現地を確認したりと調査業務を行い、日が沈む前には当日の業務を完了。その後はお楽しみの地元グルメ。
福井県の名物といえば、越前ガニ!なのですが、カニは11月以降でなければ食べることができないので、断念。
それでも、福井市内で評判のお寿司屋さんに入り、私と同様に出張で福井にいらっしゃった、ワインの輸入業者の方と意気投合し、絶品の刺身とお寿司だけでなく、塩ウニ(ウニの塩漬け、福井では有名な地元なお酒の友)、サバの卵等の珍しい肴と福井の地酒「伝心」を楽しみました。たっぷりと地方出張の醍醐味を堪能することができました。
福井には他にも、「ヨーロッパ軒のソースカツどん」、「越前そば」、「焼き鯖寿司」等美味しいものがたくさんありますし、「恐竜博物館」、「東尋坊」、「永平寺」等の大人から子供まで楽しめるスポットもあります。そして何より、一面に広がる緑の水田、大木な屋敷とそれを取り囲む屋敷林といった日本古来の光景を目にすることができます。
大宮から北陸新幹線で最短約3時間で着いてしまう福井、皆様も機会があれば是非訪れてみてはいかがでしょう?
「恐竜色を前面に押し出す福井駅」