みなさまこんにちは。
当社団代表の次郎丸です。
夏の訪れを前に、連日重たい空が続いていますが、
体調の方は崩されていませんでしょうか。
前回に引き続き、
このコラムではさいたま市にスポットを当てていきたいと思います。
本日の日経新聞の中の
「なんでも調査団~首都圏まるかじり」というトピックスに
さいたま市内における
旧浦和市と旧大宮市の(どちらが中心かという)覇権争いなる記事が
掲載されておりました。
旧来よりこのあたりに住まわれた方はご存じかと思いますが、
昔からこの二つの地域は隣り合っていることからも
共にライバル視していますよね。
県外・市外の方からしたらどちらが中心でもいいのでは?と
思われるかもしれません。
旧大宮市で生まれ、旧浦和市の学校に通い、
今は大宮区を中心に仕事をしている私も同感ではありますが、
この争いも長い歴史を刻んできました。
そんな二つの地域の比較統計が面白かったので、
少しご紹介したいと思います。
(1)現在の人口及び増加率
浦和地域(現在の浦和区・桜区・緑区・南区)は現在概ね54万人。
それに対しまして、大宮地域(現在の大宮区・見沼区・西区・見沼区)は50万人。
そして、2011年から2015年にかけての人口増加率は、
浦和地域が2.8%増、大宮地域が2.4%増とのことで、
どちらも浦和地域に軍配が上がっていました。
なるほど。
大宮地域の方がターミナルポイントとして利便性が上がっているものの、
やはり距離的に都心に近い浦和地域の方が住みやすいといったところでしょうか。
(2)経済活動の活発性
個人的に面白かったのは、
この「どちらが経済活動が活発か?」という比較でした。
2014年での事業所数及び従業者数を比較しています。
浦和地域は、事業所数1万6千社で、従業者数が概ね19万人。
これに対して、大宮地域は、事業所数1万9千社で、従業者数が概ね25万人とのことです。
浦和は官舎等を立地するため堅いイメージがあるのに比して、
大宮は商業に明るいというイメージがあり、
様々な業種の企業がビジネスの可能性を感じるのかもしれませんね。
もしご興味がありましたら、
本日付の日経新聞をご購読されますことをお勧めします。
個人的に、この二つの地域は似ているところが多いがゆえに
ぶつかり合ってしまうのかなと思います。
双方ともに
浦和レッズと大宮アルディージャというサッカーチームを保有していたり、
行政の財源でもある浦和競馬と大宮競輪を備えていたりと。
そして地名が付く駅の数でも浦和は7つ、大宮は5つと拮抗しており、
さいたま市内で主張しあっているかのようにも感じます。
二つの地域がぶつかり合うことで相乗効果を生み出せたとき、
新生さいたま市として隆盛を極めるような気もしますが、
残念ながら、当分まだ先のような気がしてならないです。
みなさんはどう感じましたか。
今回のコラムはここまでにしたいと思います。
ご拝読ありがとうございました。
次郎丸