最近、コンサルタントと名乗る人が増えている気がしています。
10年前くらいは、コンサルタントというと、戦略系のコンサルティング会社であるマッキンゼーやボストンコンサルティンググループなどのごく一部の会社に勤続する戦略系のコンサルタントのことを指し、そうそう簡単に名乗れるものではない状況がありました。
一方で、コンサルタントという名称は独占利用権もなく、名乗ろうと思えば誰でも名乗ることが出来ます。
そのような状況のため、ここ数年くらいであらゆる業種業態でコンサルタントと名乗るかたが増えました。
営業コンサルタント、資産運用コンサルタント、経営コンサルタント、結婚コンサルタント、相続コンサルタントなど様々なコンサルタントがいます。
ところで、コンサルタントは本当にコンサルタントを名乗るほどの実力があるのでしょうか?
コンサルタントやコンサルティングという言葉があらゆる場面に出てくるようになりましたが、コンサルタントの話を聞いていても何を言っているのかよくわからないことが往々にしてあります。
「営業とコンサルタントって何が違うんだろう?」
そう思ってしまうほど、それぞれの話を聞いていても違いの分からないことがあります。
もっといえば、コンサルタントにコンサルティングをしなければならないほどコンサルタントという言葉の形骸化を実務では感じることもあります。
これ以上は割愛しますが、個人的にはコンサルタントやコンサルティングという言葉が軽くなってしまっていることに少し残念な気持ちがあります。
私たちも相続コンサルタントと名乗っていますが、コンサルタントを名乗るには独自で一定の制約をおいています。お客様にオーダーメードの相続コンサルティングを行うには誰でもなれるものではないと考えているからです。
コンサルタントとして活躍するには日々の努力の積み重ねが必要ですが、相続問題の解決にお役に立てるように私たちも相応の努力を続けていかなければならないと痛感しています。