皆さんこんにちは。

相続コンサルタントの久保田です。

 

先日のコラムで今後の不動産市況についての大まかな考察を書いてみましたが、本日の日経新聞で不動産会社・国内外ファンド・金融機関を対象とした今後の不動産市況のアンケート調査結果が報じられていました。

 

 

記事によると、2020年末にかけての不動産価格は、「5%~15%下落」が65.5%、「15%以上の下落」が23.8%との回答だったようです。

今回のコロナ禍で、不動産価格への影響に関する具体的なアンケート結果が報道されるのは初めてだったかと思いますが、約9割が下落を予測している点は今後の不動産市況を考える際に一つの目安になるかと思います。

 

一方で不動産投資計画については「積極的に新規投資する」との回答が74.9%と、投資に対しては前向きな結果も出ていることや、保有物件の売却検討が2.6%との結果も出ており、不動産投資の観点から見ると今後は不動産を購入するべき時期になるのかもしれません。

 

ただし、こちらのアンケートの実施期間が4月20日~27日と緊急事態宣言発令直後だったこともありますので、現在同じ内容のアンケートを実施すると今回の記事の回答とは異なる結果が出るのではないでしょうか。

 

いずれにしても、今回のコロナ禍を発端として不動産市況にも大きな変化が出るかと思われますので、引き続き注意深く観察していきたいと思います。

 

※参考

5月27日 日本経済新聞朝刊 不動産価格「下がる」9割 投資家調査、コロナ影響