遺品査定士の近藤でございます。
本日は生前整理の方法・やり方と3つのポイントについてお話したいと思います。
生前整理は
基本的に通常の片付けや整理と同様ですが、
大きな違いは自分の死後に残された方々が
遺品整理に手間取らないように、生前に不要品を処分しておくことです。
終活が広く知られるようになった昨今、
残された家族や親族に遺品整理の負担をかけることのないように、
生前整理は注目を集めています。
自分にとっても意味のある終活作業のひとつといえるでしょう。
具体的な生前整理の方法は個人によって異なるかと思いますが、
所持品の規模、状況などを踏まえて具体的な作業方法のポイントを説明していきます。
■生前整理は若いうちからはじめておこう
生前整理を始めるなら気力、
体力のある60歳前後が最適とされていますが、
本当はもっと早くてもよいといえます。
「60歳でも早すぎる」という印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、
体力が衰え始めてからでは大掛かりな片付けや作業は難しくなります。
また、生前整理には細かい作業を伴い、
想像以上に長い時間が必要になるため、早くから始めておくに越したことはありません。
毎日、少しずつでいいので生前整理を進めておくことで、
自分のペースで丁寧に整理作業を行うことができます。
気持ちの整理とともに荷物などを整理することで、
残りの人生を本当に必要なものだけに囲まれて有意義に過ごすことができるようになるでしょう。
■生前整理はまずは残された人のことを考える
生前整理だからといって決まった整理整頓術があるわけではありませんが、
処分するものの基準としては、
大型の家具、家電、貴金属、書籍、個人的に思い入れのあるものなど、
自分の死後、残された方々に負担になりそうなものを優先しましょう。
長く生きていれば自然とものは増え続け、
多忙な日常の中で捨てるタイミングを失い、
またさらに増えるという悪循環に陥ります。
しかし、膨大な量の物品を残したまま亡くなると、
遺品整理の際に残された方々に大きな負担と手間がかかります。
それを防ぐためにも、できるだけ早めに自分自身で生前に整理、処分しておくことが大切なのです。
■不要品は買い取りサービスやリサイクルショップ、質屋を利用する
生前整理で不要品が定まったら、
ゴミとして処分するよりも、状態が良くまだ使えそうなものであれば中古市場で売るという方法がおすすめです。
自分にとっては不要になった家具、家電、貴金属、書籍、洋服なども、
不要品買い取りサービス、リサイクルショップなどに持ち込んで売ることができます。
また、出張買い取り、回収をしてくれるサービスを行っている業者もあります。
また、質屋という選択肢もあります。
質屋は不要品買い取りサービス、リサイクルショップなどと比べると少し特殊な形態ですが、
「モノの価値」を見極めるプロなので、
不要品であっても商品の価値に対する適正な価格を提示してくれます。
どの業者も大抵見積もりは無料で出してくれるので、
不要品がまとまり次第依頼してみるとよいでしょう。