皆さん、こんにちは!

不動産鑑定士、相続・不動産コンサルタントの森田努です。

 

先日対応させていただいた、さいたま市内にお住いのご相談者様のお話です。

ご相談者様本人は70代の男性で、奥様は既に他界されており

お子様は長女と次女(お二人とも既婚)という家族構成でした。

主な資産はさいたま市内のご自宅と賃貸マンションが1棟

それと現預金、生命保険等でした。

基礎控除の4,200万円を大きく上回る資産状況でしたので

当初我々は、節税のために現預金を不動産に組み替えることをご提案をいたしました。

しかし、ご相談者様は自身が賃貸マンションの経営や不動産の相続で

大変な苦労をしてきており、娘たちには同じ苦労は味合わせたくないので

不動産は残さない方向で生前対策を進めたいということでした。

 

確かに不動産は活用の仕方によっては

収益を生み出すことが可能ですし

相続にあたっても現預金で所有しているより

相続税を圧縮させる効果があります。

しかし、その一方で管理が大変で気苦労もあります。

 

幸せの価値観がひとそれぞれであるように

相続のかたちもひとそれぞれです。

相続にあたっては、自分やご家族の価値観を見つめなおし

それに合った相続対策を進めることが大切であると改めて感じた事例でした。

 

一家団らんのイラスト(大家族)