皆さん、こんにちは!
不動産鑑定士、相続・不動産コンサルタントの森田努です。
7月1日に2019年の路線価が発表されました。
埼玉県内の路線価は昨年に比べ平均1.0%上昇したとのことです。
地価公示が点的な地価動向を表すのに対し
路線価は線的な地価動向を表すものなので
より細やかな動向を把握することに優れています。
地価公示の価格水準100に対し、路線価は80といわれています。
ですので、路線価図で前面道路の路線価を調べて
これを0.8で割り戻せばおおよその地価水準を把握することが可能です。
例)
(路線価)300,000円/㎡ ÷ 0.8 ≒ (地価公示水準)375,000円/㎡
また、路線価が上昇するということは
これを基礎に算定される相続税も上昇するということになります。
年間1%の上昇であっても
その傾向が長く続けば累積で大きく上昇することになります。
路線価はネットでも平成25年分まで遡って確認することができますので
その間の変動も確認してみることをお勧めいたします。
いつまでこの上昇傾向が続くのかまだ分かりませんし
実態の市場地価との乖離も懸念されています。
その時々で有効な相続対策も変わってきます。
以前に相続税の試算をされたことのある方でも
現状で変化が生じている可能性があります。
やはり相続対策においても
定期的に現状把握をすることが重要だと思います。
●19年の埼玉県内最高路線価、下落地点4年ぶりゼロ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46721880Y9A620C1L72000/
【参考ホームページ】路線価図