みなさん、こんにちは!
不動産鑑定士、相続・不動産コンサルタントの森田努です。
先日、所沢市内で不動産の現地調査で物件の写真を撮っていたところ、かなり怪しい感じだったようで、「何してるんですか?」と声を掛けられました。何もやましいことはないので、事情をご説明しいたところ理解していただけたのですが、ちょっとドキッとしてしまいました。たまに警察を呼ばれ、職務質問を受けたという同業者の話も聞きます。次回以降は「不動産調査中」と書いた腕章でも用意すべきでしょうか。
さて、今回は賃貸マンション、賃貸アパートの築年と賃料の関係についてのお話です。
賃貸経営は長期間にわたり継続するものなので、その収支を検討する場合、相当の期間について分析する必要があります。当たり前の話ですが、原則として賃料は新築時点をピークとして、築年後の期間が経過するごとに下落していきます。ですので、新築当初や購入当初はしっかりとした収益が上がっている物件であっても、一定期間経過後には賃料が下落してしまい、赤字になってしまうようなケースも生じてきます。
では、実際のところ、賃料はどれくらいのペースで下落するものなのでしょうか。全国的に見た場合、一般的に家賃の1年間の下落率は1%といわれています。下落率の高い地方では1.5%ともいわれます。さいたま市内であれば、1年間で1%程度の下落率が妥当だと思います。
実際のところ家賃は経年だけではなく、近隣の需給動向や立地などの影響もうけるので単純ではないのですが、一応の目安として、上記のような指標を持っておくとが重要です。