みなさん、こんにちは!
不動産鑑定士、相続・不動産コンサルタントの森田努です。

とうとう日本代表のワールドカップが終わってしまいました。夢に見たベスト8進出はなりませんでしたが、最低限の結果は残してくれたと思います。特に、最後のベルギー戦は第三者視点で見ても面白く、サッカーの醍醐味が詰まったナイスゲームでした。また、監督の西野さんはさいたま市出身とのことです。さいたまに縁を持つものとして、とても誇らしく思います。

 

さて先日、平成30年の相続税路線価が発表されました。
相続税路線価とは、相続税や贈与税を算定する際の基準となる路線価のことで、国税庁が毎年7月に発表しています。地価公示価格の概ね8割として、路線価方式の地域においては、地域内のほとんどの道路について設定され、地価水準の把握にとても役立つものとなっています。
埼玉県内の平成30年相続税路線価は平成29年に比べ、平均で0.7%の上昇でした。上昇率が最高だったのは、大宮駅西口駅前ロータリーで10.4%上昇しています。同地点は、昨年は8.3%の上昇でしたので、2年で約20%上昇したことになります。
さいたま市内の住宅地においても概ね上昇傾向にあり、大宮氷川神社付近の高鼻町では約4%の上昇でした。また、同エリアでは平成26年からの4年間で約15%上昇しています。
路線価の上昇は地価の上昇を表します。資産価値が増えるということで嬉しい反面、相続の場面においては相続税がそのまま増えることを表します。先ほどの高鼻町の事例について、極端にいえば、平成26年から平成30年かけて同じ土地について、かかる相続税が15%上昇することになるのです。これは、非常に大きな負担増といえます。場合によっては、相続税対策の見直しが必要になってきます。

 

相続対策は経済情勢などのマクロ的要因や家族間の人間会計などのミクロ的要因によって影響を大きく受けるものであり、その時々によって最適となる対策が変わってきます。ですので、一度当センターや他の税理士法人等で財産診断を行った方についても、定期的に見直しをして、相続対策をアップデートする必要があるかと思います。是非とも定期的な情報収集をすることと強くお勧めいたします。