ご相談いただいた内容

両親が高齢になり、将来の相続税がどれくらいかかるのかが不安になり、相談してみることにしました。
特に父は自身が亡くなったあとのことはあまり考えたくないようで、不動産を売ればなんとかなると考えているフシがあります。

確かに父はいくつかの不動産を所有しているので、不動産を売れば相続税の支払いはできそうですが、そもそも相続税がいくらかかるのか?本当に不動産を売ってしまって良いのかが気になっています。

当センターへご相談いただいた結果

T・M様のお話を伺うと、お父様のご資産の大部分を不動産が占めており、このままお父様が亡くなってしまうと、お手元の金融資産では相続税納税資金が不足する可能性が高いことがわかりました。
幸い、お父様もお元気との事でしたので、相続税の算出や生前対策を検討する上で財産診断をご提案させていただきました。
T・M様からご両親様に財産診断についてお話しいただきましたが、やはりご自身が亡くなることを考えたくないとのご意向が強く、お父様から直接のご依頼は頂けなかったものの、T・M様は将来へのご不安が多いとのことで、T・M様から財産診断をご依頼頂くことになりました。

財産診断のご提案の中で、数千万円の相続税が課税されることがわかり、遊休地へのアパート建築や新規の収益物件の購入をご提案し、T・M様にはご興味をお持ちいただいたものの、お父様は相続税対策には消極的でお話を進めることが難しい状況となりました。

財産診断から約1年半後にT・M様から、お父様がお亡くなりになったとのご連絡がありました。
財産診断を行なっていたことで、相続税申告がスムーズに進めることができ、遺産分割協議の中では、実はお母様が積極的に相続税節税対策を取りたいと考えていることがわかりました。
そのため、お父様の相続税申告では、お母様に相続財産の大部分を相続して頂くことで不動産は売却せずに済み、その後お母様の相続対策として新規に収益物件を購入していただくことになりました。
お父様には積極的になって頂けなかったものの、事前に財産診断を行なっていたことで、お母様も全体像を把握して相続対策に踏み切れたと喜んで頂きました。