ご相談いただいた内容
疎遠だった一人暮らしのお父様が亡くなり、ご親戚からの連絡で相続が発生したことを知ったものの、お父様には借金もあり相続放棄をするか悩んでいたところで、弊社のホームページをご覧いただき、あらゆる相続に関するお悩みを相談に対応してくださるというところから、当センターにご連絡頂きました。
親戚からの連絡があまりに突然のことで、お父様にどれほどの借金があり、財産はどのくらい残っているのか金額も分からず、またお父様は生前借金返済のため、自宅を売却する売買契約を締結されていましたが、お引渡し前に亡くなられてしまったため、どうして良いか分からずお困りでご相談にいらっしゃいました。
当センターにご相談いただいた結果
初めてご来社いただいた際は、どうしたらよいものかと本当に困った表情をされておりました。あれもこれもやらなければと、口をついて出てきており、焦りを感じられました。
督促も含め沢山の残された郵便物をお持ちで、見方も分からないと言ったご状況でしたので、まずは内容を確認し、大まかに残りの債務を確認しました。併せてお父様の自宅の売買契約書についても確認し、このまま引渡しまで続けることも出来るし、途中解約してしまうことも出来るが違約金が発生してしまうリスクについてもご説明しました。
一通り、状況を整理できた段階で、まだ焦らなくても大丈夫だということを理解されホッとされたご様子でした。
落ち着かれたタイミングで、今度は、お客様のお気持ちをヒアリングしながら、問題の解決に進むべきサポートについてご説明いたしました。
当センターからは相続放棄を専門家に依頼した場合の費用についてご説明するとともに、今回は不動産売買契約の解約リスクも考慮して、弁護士をご紹介させていただきました。
結果として改めて債務調査を行う過程で、当時お父様が自宅を売却することで借入れは完済できる状況だったことが分かってきました。
その上で、更にお客様とお話する中で、少しでも不安材料を残したくないという思いが強いことが分かりました。このまま相続してもほぼ財産は残らないこと、また他にも隠れた借入れがあるかもしれないリスクも考え、ご相談者様は相続放棄をご決断されました。
また、他の相続人の方にも状況を共有いただき、全員まとめて相続放棄手続きをご依頼いただきました。
お父様とは疎遠でしたが、きちんと債務状況や不動産取引状況をご理解いただいた上で、無事に期限内に相続放棄手続きを済ませることが出来、最後はスッキリとした表情をされ、お喜び頂けました。
もし、同じような状況のお客様がいたとしても、想いは人それぞれなので、違った相続手続きとなる可能性もあります。
当センターの相続コンサルタントは、お客様と一緒に「何を1番大切にしたいか」を考えることを最も重要視しており、今回のお客様につきましても、お客様と共に考え、ゴールにたどり着けることが出来たと思っております。